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カリフォルニア(アメリカ)
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世界に触れ、人生が豊かに変わった  中井 慶

炎症クリニックを担当している、中井慶です。
わたくしは、2006年9月から2009年3月までアメリカ、ボストンにある、children's hospital in Bostonに留学していました。ボストンは、冬はとても雪が多く、雪下ろしが大変で、そのため腰痛に悩まされることをのぞけば、環境もよくいい街でした。 所属したラボは、新生血管の研究を世界で牽引する故Judah Folkmanが主催するAngiogenesis Laboratoryで、その中のRobert J D'AmatoがPIでした。

彼は、サリドマイドの抗血管新生作用の発見、新生血管の実験には欠かせない角膜ポケット法を開発、と非常に活動的で、資金力も日本では考えられないぐらい豊かでした。世界各国から集まる所属phDの中、日本人あるいは眼科医は僕だけで、こんな厳しいラボで自分がやっていけるのか、当初はとても不安でした。そんな僕に、イスラエル出身の産婦人科医が、気軽に声をかけてくれ、その友人とのdiscussionから、樹状細胞の脈絡膜新生血管への関与をテーマにして研究を開始しました。ラボのメンバーは親切で、実験の相談にも親身になってくれ、その結果、いくつかの論文を仕上げることができました。ここで培った人脈は僕にとって、財産です。

仕事以外の面では、アメリカでは、familyで集まることが多く、多くのホームパーティーに招かれ、多くの人と交流をもつことができました。 わたくし自身も帰国前に、仲間への感謝と、娘の1歳の誕生日パーティーを兼ねて、不慣れながらも開催しました。狭い部屋に30人程度を招待して、非常に窮屈で廊下まで人があふれていましたが、みんな笑顔で楽しかったのをよく覚えています。 留学は、楽しいことばかりではなく、研究面では結果が出ず苦労することも多々ありました。

しかし、家族の支え、またかけがえのない友人たちの協力によって、充実した留学生活を送ることができました。 皆さんも、人生をエンリッチさせるひとつの手段として、留学をお考えになってはいかがでしょうか。

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