眼鏡・コンタクトレンズ・屈折矯正手術の特徴と短所

現在屈折異常の矯正は、眼鏡、コンタクトレンズ、屈折矯正手術のいずれかで行われているのですが、
どの方法も長所・短所があり、決定版がないというのが現実です。
そこで、自分の目の状態やライフスタイルにとって、どの方法が良いか知っておくことは大切です。

眼鏡

長所

眼鏡の長所は、目に直接接触していないことです。
そのため眼鏡が原因で角膜が痛んだりすることはありませんし、逆にホコリなどから目を守る役割があります。また、近視の度数か進んだり、度が強すぎたりした場合、いつでも変更できるのも大きな長所です。

短所

眼鏡の短所は、眼鏡を常に持っている必要がある点です。眼鏡が破損したり、紛失すると、途端に不自由になります。また、雨や結露、汚れによって視力が低下してしまいます。
屈折異常が強いと、像の大きさが変わってしまいます。たとえば、近視では、物が実際より遠くに小さく見えてしまいます。あと、眼鏡をかけると顔の印象が変わってしまいます。

コンタクトレンズ

長所

コンタクトレンズの長所は、眼鏡と同様に、近視の度数が進んだり、作ったレンズの度が強すぎたりした場合、いつでも変更できることが大きな長所です。また、屈折異常が強くても像の大きさがあまり変わりませんし、美容上も眼鏡より優れています。

短所

短所は、やはりコンタクトレンズを常に持っている必要がある点です。破損したり、紛失すると、途端に不自由になります。人によっては、長時間装用できない事もあります。また、レンズのケアを毎日しなければなりませんし、眼科に定期的に通院が必要です。あと、目に直接接触するため、角膜が痛んだり、アレルギー性結膜炎、あるいは感染症など目の病気になる可能性があります。

屈折矯正手術

長所

眼鏡やコンタクトレンズに対して、屈折矯正手術の最大の長所は、裸眼の視力が良くなって、眼鏡やコンタクトレンズが無くてもそこそこ見えるようになることです。個人差がありますが、眼鏡やコンタクトが不要となったり、使用の頻度が減ります。スポーツなどで便利になります。

短所

屈折矯正手術の短所は、眼鏡やコンタクトレンズほど正確に度数を調節することが出来ないことです。裸眼視力はほとんどの場合、手術前よりはずっと良くなりますが、近視が残る、乱視が残る、遠視になる等があり得ます。また、手術ですので、元に戻すことはできませんし、頻度は低いですが、合併症の可能性はあります。合併症には、角膜が混濁したり、歪んだりして矯正視力が低下する等があります。できるだけ術後の視力を上げて、副作用を少なくするために、手術前には精密な検査をし、また仕事やライフスタイルで必要な見え方がどのようなものであるのかを調査して、屈折矯正手術に向いているかどうかを判断することが重要です。