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医局会

O.C.C.

関西眼科先進医療研究会

第221回 関西眼科先進医療研究会

2018年4月25日(水) 18:00〜

場所:最先端医療イノベーションセンター 1階マルチメディアホール

テーマ

「2型自然リンパ球の新たな展望」

演者:茂呂 和世 先生 (理化学研究所統合生命医科学総合研究センター チームリーダー)

紹介文:

皆様は、T細胞、B細胞、マクロファージ、好中球、NK細胞のほかに、免疫担当細胞であるNH細胞をご存知でしょうか?今回はそのNH細胞を発見された茂呂和世先生をお迎え致します。
茂呂和世先生は、平成15年日本大学歯学部歯学科を卒業後、慶応大学大学院医学系研究科で博士号を取得され、その後科学技術振興機構・さきがけ専任研究員、理化学研究所・上席研究員、横浜市立大学生命医科学研究科の客員准教授を経て、平成27年より現任の理化学研究所 統合生命医科学研究センター チームリーダーとしてご活躍されております。茂呂先生は自然免疫システム研究のパイオニアであり、特筆すべき事は腸間膜より新しいリンパ球を発見され(fat associated lymphoid cluster: FALC)、その中でもTh2サイトカイン(アレルギーや免疫抑制に関与するサイトカイン)を多量に産生する細胞(Natural Helper (NH) cell)を発見されたことです。このNH細胞はアレルギーや寄生虫感染のIL-33に反応し、Th2サイトカインを産生するほかのどの細胞よりも多くTh2サイトカインを産生出来ることを証明されております。また本年3月に、この細胞が気管支喘息のメカニズムに関与していること、同時に新規の治療薬であるGITR抑制物質についても報告されおり、この新規たんぱく質を標的とした新しい治療の開発が期待されています。
このような新しい発見をされる先生はアイデアを沢山もっておられ、大変貴重な存在であり、我々や若手医師に対しても研究だけでなく、臨床におけるヒントもいただけると考えます。皆さまぜひご参集ください。
(文責:丸山 和一)

抄録:

抗原特異的な受容体を発現し獲得免疫で働くT細胞、B細胞に対し、抗原受容体を持たず自然免疫で働くリンパ球をInnate lymphoid cells (ILC)と呼ぶことが定着してきた。IFNgを産生するNK細胞とILC1はグループ1 ILCに分類され、IL-5やIL-13を産生するNH細胞やNuocyteはグループ2 ILC (2型自然リンパ球:ILC2)、IL-17やIL-22を産生するLTi細胞とLC3はグループ3 ILCに分類される。
ILC2は寄生虫感染やアレルギー性疾患で発現するIL-25やIL-33によって活性化し、IL-5やIL-13などの2型サイトカインを産生することで寄生虫感染に対して急速な防御反応を示し、一方でアレルギー症状を悪化させる原因細胞であることが明らかになった。このことから多くの研究者がこの分野に参入し、様々なアレルギー性疾患でその重要性が着目されている。ILC2は当初周囲環境のサイトカインによって活性化すると考えられてきたが、近年ILC2がサイトカインだけでなく脂質や神経ペプチドによっても活性化することが明らかになったことから、疾患におけるILC2に関する研究は次なる局面を迎えている。本教育講演では、ILC2関する基礎的な話から、疾患への関わり、最新の知見までわかりやすく概説する。

バックナンバー

過去に開催された関西眼科先進医療研究会の内容をご覧いただけます。

関西眼科先進医療研究会について

昨今の眼科医療状況を考えますと、疾患構造の大きな変化、高度先進医療技術を応用した診断機器の進歩、医療面でも屈折矯正手術から網膜下手術まで幅広い治療手段が身近に行えるようになってまいりました。

そこで、これらの先進的な眼科医療をさらに深く掘り下げて、その「基礎及び臨床研修」に先鞭をつけていくと同時に、眼科先進医療の知識を広く啓蒙することによって、地域医療の活性化ひいては会社への厚生及び福祉に貢献することを目的として、「関西眼科先進医療研究会」を平成7年1月に発足いたしました。

本研究会は、この目的に沿って「学術講演会」のほか「研修会・小セミナー」等を大学内のカンファレンス室等で実施しております。

なお、運営は会費をもって当たり、現在法人会員は40社、個人会員は160名が参加されています。趣旨にご賛同いただき入会をご希望の場合は、06-6879-3459までFAXにてご連絡下さい。研究会のご案内等を送らせていただきます。

ご多忙とは存じますが、より多くの方のご参加をお待ち申し上げております。

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