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医局会

O.C.C.

関西眼科先進医療研究会

第238回 関西眼科先進医療研究会

令和6年1月23日(火) 18:00〜

大阪大学医学部講義棟3階 D講堂

テーマ

Targeting Cellular Senescence in Retinal Vascular Disease;
From Dish to Clinic

演者:Dr. Mike (Przemyslaw) Sapieha, PhD
Full Professor of Ophthalmology/
Wolfe Professor of Translational Research/
FROUM Chair Canada Research Chair Retinal Cell Biology,
University of Montreal, Canada
Chief Scientific Advisor, UNITY Biotechnology, USA

紹介文:

Mike Sapieha先生は、網膜血管研究のトップランナーで、Science, Cell Metabolismなど次々と一流誌に成果を報告されています。今回は細胞老化に焦点をあてた網膜血管疾患の病態解明や治療法開発についてご講演いただく予定です。多数の皆様のご参集をお待ちしております。
(文責:福嶋葉子)

抄録:

糖尿病網膜症や加齢黄斑変性などの網膜脈絡膜の血管性疾患は、世界中において代表的な失明原因となっている。抗VEGF療法は治療に革命をもたらしたが、多くの患者では頻回な投与が必要であり、未だ治療効果は十分とは言えない。視機能を脅かす様々な網膜疾患は多くの場合、老化と関連しているが、特に"細胞老化"が中心的な役割を担っていることを示唆するデータが増えてきている。細胞老化においては、細胞は生存能力を維持しており活発な代謝が見られるが、隣接する細胞とコミュニケーションをとることができず、遺伝子発現に重大な変化を引き起こす。
本講演では、病的網膜から老化細胞を治療的に除去することにより、患者はどのような長期的な利益を得ることが出来るのか、これらの知見を裏付ける前臨床および臨床データを紹介する。



第237回 関西眼科先進医療研究会

令和6年1月22日(月) 18:00〜

最先端医療イノベーションセンター棟1階 マルチメディアホール

テーマ

Replacement of decompensated corneal endothelium in
high-risk situations

演者:Prof. Björn Bachmann
Professor at the University hospital Cologne (Germany)

紹介文:

今回ご講演いただくBjörn Bachmann先生は、前眼部診療とりわけDMEK (Descemet membrane endothelial keratoplasty)をはじめとする角膜移植をご専門とされている、世界的に大変ご高名な先生です。先生が所属されているケルン大学病院では年間800から900件の角膜移植が施行されており、症例数は世界屈指です。Bachmann先生も年間200から300件を執刀されておられ、昨年12月にケルン大学にお伺いして手術見学をさせていただいたのですが、本当素晴らしい手術手技に感銘を受けました。今回は角膜移植の基本や難症例への手術術式について御講演いただきます。奮ってご参加ください。
(文責:大家 義則)

抄録:

DMEK has the lowest rejection rate of all posterior endothelial transplantation techniques. However, there are high-risk situations in which both the surgical technique is more difficult and the risk of graft failure is very high after a very short time. The lecture will describe these situations and explain strategies to improve the chances of long-term corneal dehydration.

バックナンバー

過去に開催された関西眼科先進医療研究会の内容をご覧いただけます。

関西眼科先進医療研究会について

昨今の眼科医療状況を考えますと、疾患構造の大きな変化、高度先進医療技術を応用した診断機器の進歩、医療面でも屈折矯正手術から網膜下手術まで幅広い治療手段が身近に行えるようになってまいりました。

そこで、これらの先進的な眼科医療をさらに深く掘り下げて、その「基礎及び臨床研修」に先鞭をつけていくと同時に、眼科先進医療の知識を広く啓蒙することによって、地域医療の活性化ひいては会社への厚生及び福祉に貢献することを目的として、「関西眼科先進医療研究会」を平成7年1月に発足いたしました。

本研究会は、この目的に沿って「学術講演会」のほか「研修会・小セミナー」等を大学内のカンファレンス室等で実施しております。

なお、運営は会費をもって当たり、現在法人会員は40社、個人会員は160名が参加されています。趣旨にご賛同いただき入会をご希望の場合は、06-6879-3459までFAXにてご連絡下さい。研究会のご案内等を送らせていただきます。

ご多忙とは存じますが、より多くの方のご参加をお待ち申し上げております。

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