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医局会

O.C.C.

関西眼科先進医療研究会

第219回 関西眼科先進医療研究会

2018年2月28日(水) 18:00〜

場所:オンコロジーセンター棟5階 キャンサーボードホール

テーマ

「網膜中心静脈閉塞症の病態理解と治療の進歩」

演者:辻川 明孝 先生 (京都大学大学院医学研究科 眼科学 教授)

紹介文:

現在、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫に対する治療の第一選択は抗VEGF薬の硝子体内注射となっておりますが、今なお再発を繰り返すため複数回投与が必要であったり、注射をしていても新生血管緑内障が生じる可能性があったりと、治療に難渋することが多い疾患です。
辻川先生は1993年京都大学医学部をご卒業、同年、眼科学教室に入局されました。倉敷中央病院でご勤務の後、京都大学大学院に入学され、1999年より米国ボストン小児病院Children’s Hospital Bostonへご留学され、2001年には帰国され神戸市立中央市民病院での勤務についておられます。2005年京都大学眼科助手、2009年講師を経て、2014年に香川大学眼科教授に就任されました。さらに2017年からは京都大学眼科教授に就任され、ご活躍されています。
辻川先生は、メディカル網膜疾患に関する研究を数多くされ、成果をあげてこられました。網膜中心静脈閉塞症、網膜静脈分枝閉塞症という静脈閉塞疾患に対しても、数多くの研究をされてこられました。本日の講演は、「網膜中心静脈閉塞症の病態理解と治療の進歩」という演題で最新の画像検査を用いた研究結果をうかがえるとのことで楽しみにしております。皆様、是非、ご参集ください。
(文責:坂口 裕和)

抄録:

黄斑浮腫、新生血管緑内障は網膜中心静脈閉塞症の大きな2つの合併症です。近年の光干渉断層計の進歩に伴って網膜の断面像の観察が可能となり、黄斑浮腫の病態理解が大きく進歩しました。浮腫を治す時代から構造を正常に戻すことが目標になったと言えます。抗VEGF薬の登場により視力予後も格段に良くなりました、しかし、治療を行っていても新生血管緑内障は生じえます。広角眼底撮影の導入により、網膜最周辺部までの循環動態が観察可能となりました。それに伴い、赤道部の網膜出血のタイプ、最周辺部の無灌流領域の存在などあらたな知見が得られています。また、OCT Angiographyの導入により黄斑部の網膜毛細血管の層別解析が可能となり、黄斑部の網膜感度にも関連していることが明らかになってきました。検査法の進歩により病態理解は大いに深まりました。また、新しい治療法の導入により、治療レジメンも大きく変化しました。最新の網膜中心静脈閉塞症の病態理解・治療の進歩についてお話しさせて頂きたいと思います。

バックナンバー

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関西眼科先進医療研究会について

昨今の眼科医療状況を考えますと、疾患構造の大きな変化、高度先進医療技術を応用した診断機器の進歩、医療面でも屈折矯正手術から網膜下手術まで幅広い治療手段が身近に行えるようになってまいりました。

そこで、これらの先進的な眼科医療をさらに深く掘り下げて、その「基礎及び臨床研修」に先鞭をつけていくと同時に、眼科先進医療の知識を広く啓蒙することによって、地域医療の活性化ひいては会社への厚生及び福祉に貢献することを目的として、「関西眼科先進医療研究会」を平成7年1月に発足いたしました。

本研究会は、この目的に沿って「学術講演会」のほか「研修会・小セミナー」等を大学内のカンファレンス室等で実施しております。

なお、運営は会費をもって当たり、現在法人会員は40社、個人会員は160名が参加されています。趣旨にご賛同いただき入会をご希望の場合は、06-6879-3459までFAXにてご連絡下さい。研究会のご案内等を送らせていただきます。

ご多忙とは存じますが、より多くの方のご参加をお待ち申し上げております。

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